※当記事はPRを含んでおります。
お風呂上がりにお湯を排水したあと浴槽の表面を触ると、ザラザラとした感触がします。元々はツルツルした感触の浴槽なので、何かが付着したものであることは間違いありませんね。
このザラザラは、湯垢や水垢と呼ばれる汚れが付着したものです。
この記事では、ザラザラの原因である湯垢や水垢の原因から落とし方、付着を抑えるコツや予防法まで解説します。
浴槽のザラザラが蓄積して落としにくくなる前に、適切な掃除方法を実践してみてくださいね。
浴槽のザラザラの原因
浴槽のザラザラ感を引き起こす主な原因は、大きく分けて以下の三つです。
- 湯垢の蓄積
- 水垢の形成
- 間違った掃除方法
湯垢は日常の入浴で蓄積する避けられない汚れで、これが硬化するとザラザラ感を生じます。水垢は、水中のカルシウムやマグネシウムが残って形成されたもので、同じようにザラザラ感を生じさせます。この湯垢と水垢は見た目は似ていますが、実は全く別の性質を持っています。
これらを掃除のためにゴシゴシ力を入れて掃除すると浴槽に傷がついて余計ザラザラが付着しやすくなります。
浴槽のザラザラの原因①湯垢
湯垢は浴槽のザラザラ感の原因の一つです。これは、石鹸カス、皮脂に水道水のカルシウムなどのミネラル成分が混ざり合って形成された酸性の汚れです。
日々の入浴で使用される石鹸やシャンプーは、皮脂と反応して石鹸カスを生じ、これが水道水のカルシウムと結合します。この混合物が浴槽の表面に付着し、時間と共に硬化してザラザラとした感触を生じさせるのです。
浴槽のザラザラの原因②水垢
水垢もまた、浴槽のザラザラ感の原因となります。お湯を捨てた後でも、カルシウムが浴槽の表面に残ります。湯垢は酸性の汚れでしたが、水垢は湯垢の反対の性質を持つアルカリ性の汚れです。
地域によって水質が異なるため、カルシウムの量もそれぞれ違います。水質が硬水の地域では、より多くのカルシウムが水に含まれており、これが水垢の形成を促進してしまいます。
水垢は時間と共に積み重なり、浴槽の表面をザラザラにする原因となります。
浴槽のザラザラの原因③掃除の仕方
浴槽のザラザラ感は、掃除の仕方によっても左右されます。適切な掃除方法を行わないと、湯垢や水垢が除去されずに積み重なってしまいます。
また、使用する洗剤や道具の選択も重要です。不適切な洗剤や硬いブラシを使用すると、浴槽の表面を傷つけ、汚れが付着しやすい状態を作り出してしまいます。
意外と見落としがちですが、適切なアイテムを使用することは浴槽のザラザラを防ぐ鍵となります。
浴槽のザラザラ|クエン酸を使った落とし方
クエン酸は、水垢や金属石鹸カスなど、アルカリ性の汚れを効果的に落とすのに最適な自然洗浄剤です。環境にも優しく、家庭で手軽に使用することができます。
まず、クエン酸を用意します。市販のクエン酸スプレーを使用するか、クエン酸の粉を水で溶かして自家製スプレーを作りましょう。スポンジは柔らかいタイプがおすすめです。
- クエン酸を水で溶かし、スプレーボトルに入れて自家製のクエン酸スプレーを作成します。適切な濃度は、クエン酸小さじ1に対し水100mlです。
- 作成したスプレーを浴槽のザラザラとした汚れが目立つ部分に直接吹き付けます。特に汚れがひどい箇所には、スプレーをたっぷりと使用してください。
- スプレーを塗布した後、そのまま10~15分ほど放置します。この放置する時間が汚れを浴槽から剥がすためにとても重要です。クエン酸が汚れに深く浸透し、ザラザラした部分を柔らかくします。
- 時間が過ぎたら、柔らかいスポンジを使って、ザラザラした汚れを優しくこすります。力を入れすぎると浴槽を傷つける可能性があるので注意してください。
- 最後に水で浴槽全体をしっかりとすすぎ、完了です。
余ったクエン酸を使って他の箇所の掃除もしたい場合は、こちらを参考にしてみてください。
浴槽のザラザラ|洗剤を使った落とし方
ザラザラの原因である湯垢は酸性の性質を持っており、アルカリ性の洗剤が効果的です。
- アルカリ性洗剤(アルカリ電解水や重曹など)
- スポンジ
- ゴム手袋
- アルカリ性の洗剤を浴槽のザラザラとした部分に直接塗布します。洗剤は浴槽用のクリーナーか、重曹やアルカリ電解水などが適しています。
- 柔らかいスポンジを使って優しくこすります。スポンジに洗剤を染み込ませてこすっても良いでしょう。汚れが取れたら、水で浴槽をよくすすぎます。
- 最後に、水気を拭き取り乾燥させます。そうすることで新たな汚れの付着を防ぐことができます。
浴槽のザラザラ|頑固なときの落とし方
浴槽のザラザラにダイヤモンドパッドを使用する
ダイヤモンドパッドは、頑固な浴槽のザラザラ汚れに対して非常に効果的です。このパッドは微細な研磨粒子が含まれ、汚れを力強く落としてくれます。
使用方法は簡単で、パッドを湿らせてから直接汚れに対して軽くこするだけです。ホームセンターやスーパーなどでも取り扱いがあります。
浴槽のザラザラをキッチンペーパーで覆う
頑固な浴槽のザラザラには、キッチンペーパーを使った方法も効果的です。クリーナーや洗剤をキッチンペーパーに染み込ませ、それをザラザラしている部分に密着させておきます。数時間後にキッチンペーパーを取り除き、通常の方法で洗浄します。
この方法は、洗剤がじっくりと汚れに作用するため、頑固な汚れに対してとても効果的です。乾くのを防ぐためラップするのも良いでしょう。
浴槽のザラザラをクレンザーなどの研磨剤入りの洗剤で落とす
研磨剤入りのクレンザーや洗剤は、ザラザラした汚れを物理的に削り取る作用があります。これらの洗剤を汚れた部分に塗布し、スポンジやブラシで優しくこすります。
ただし、研磨剤が浴槽の表面を傷つける可能性があるため、使用は慎重に行いましょう。パッケージの裏を確認し、浴槽の材質に適した製品を選ぶことが大切です。
浴槽のザラザラを重曹で落とす
重曹は自然で安全な洗浄剤であり、ザラザラした汚れに対して効果的です。重曹スプレーを作り、キッチンペーパーに染み込ませて汚れに貼り付けた後、ラップで覆って数時間放置します。
また、重曹ペーストを作成し、それをスポンジで直接こすり洗いする方法も有効です。また、浴槽全体を重曹水につけ置きすることで、広範囲の汚れを一気に落とすことができます。
余った重曹を使って他の箇所の汚れも落としたいときは、こちらを参考にしてみてください。
浴槽のザラザラをメラミンスポンジで落とす
メラミンスポンジは、その微細な構造で汚れを効果的に除去します。スポンジを湿らせてから、軽くザラザラとした部分をこすります。
メラミンスポンジの使用は、力を入れすぎないよう注意し、浴槽の材質を傷つけないよう気をつけましょう。エナメルなどの浴槽は控えたほうがよいでしょう。
浴槽のザラザラが落ちない場合はプロに頼ってみる
最終手段として、浴槽のザラザラが自分で解決できない場合は、プロの清掃サービスに頼むのも一つの選択肢です。
専門の清掃業者は、適切な道具と技術で浴槽の汚れを効率的に取り除いてくれます。特に古い浴槽やデリケートな材質の場合は、プロに任せることをお勧めします。
浴槽のザラザラの付着を抑えるコツ・予防法
浴槽のザラザラ予防①浴槽を流水で流す
浴槽のザラザラを予防する最も基本的な方法は、使用後に浴槽を流水で流すことです。これにより、石鹸カスや皮脂、その他の汚れが浴槽の表面に固着するのを防ぎます。入浴後の習慣にするのがおすすめです。
浴槽のザラザラ予防②水気を切る
入浴後の浴槽は水気を切ってあげるのがザラザラ予防におすすめです。入浴後の浴槽に水分が残っていると、汚れやカルシウムの蓄積を促進します。
バスルーム用のワイパーやタオルを使用して、水滴を拭き取ってあげましょう。
浴槽のザラザラ予防③定期的に掃除
定期的な掃除は、浴槽のザラザラを予防する上で非常に重要です。週に一度は浴槽を洗浄することをお勧めします。
ここで紹介した洗剤やクリーナーを使用し、汚れの蓄積が酷くならないうちに掃除することで、日々の掃除の軽減にも繋がります。
浴槽のザラザラを落とす時に注意したいこと
浴槽のザラザラを落とすときの注意点①漬け置きは換気をしながら行う
浴槽の漬け置き洗い時は、十分に換気を行いましょう。特に、洗剤やクリーナーを使用する際には、その蒸気や匂いが室内に充満する可能性があります。
人体にも影響を与えることがあるため、換気扇を使用したり窓を開けて、室内の空気を新鮮に保ちながら作業を行ってください。
浴槽のザラザラを落とすときの注意点②メラミンスポンジはできるだけ控える
メラミンスポンジは強力な洗浄効果を持っていますが、浴槽の表面を傷つける可能性があります。特に、アクリルなどの浴槽はメラミンスポンジの使用を控えたほうが良いです。
メラミンスポンジを使用する場合には、まず小さな範囲で試し、浴槽の材質が傷つかないことを確認してから広範囲に使用しましょう。
浴槽のザラザラを落とすときの注意点③塩素系と酸性洗剤を混ぜない
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜることは、非常に危険です。これらを混合すると、有害なガスが発生する可能性があります。
浴槽を洗浄する際は、異なる性質の洗剤を混ぜるのは避けましょう。また、洗剤を使用する際は常に製品の指示に従い、安全な使用方法を心がけてください。
まとめ
浴槽のザラザラ感を引き起こす主な原因は、大きく分けて以下の三つです。
- 湯垢の蓄積
- 水垢の形成
- 間違った掃除方法
湯垢と水垢は似ている汚れですが、実はその性質は真逆です。湯垢は酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤で落とすと効果的です。一方で水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤が有効です。
どちらかの洗剤を使って落ちない場合は、もう一方の性質を持つ洗剤で試してみてください。
また、なかなか落ちないからと言って硬めのスポンジやブラシでゴシゴシと強く擦らないように注意してください。浴槽の表面に傷を付けて、そこに汚れが蓄積してしまいます。
研磨剤入りのクレンザーやメラミンスポンジなどもなかなか落ちない汚れに効果的ではありますが、表面を傷つけてしまう恐れがありますので、少しずつ注意して試しながら使ってみてください。